ウジ虫が発生してしまった現場は、通常の清掃だけで原状回復することはできません。そのような現場には、専門的な知識と経験を持った特殊清掃業者による清掃が必要です。
この記事では、ウジ虫が発生している現場の特殊清掃の重要性や方法、そして適切な業者の選び方について解説します。
ウジ虫が発生する要因
孤独死や事件・自殺現場では、なぜウジ虫が発生するのでしょうか。孤独死におけるウジ虫の発生要因
孤独死は、その名前のとおり一人で亡くなることを指します。亡くなったことに気づかれないため、遺体の発見までにかなりの時間が経過することがあります。長期間連絡が取れないことに家族や近隣住民が気付くまで、数日や数週間が経過することも少なくありません。
孤独死した遺体は、夏場であれば2~3日、冬場でも5~7日程度で死臭が生じ、腐敗します。
腐敗した遺体にはハエが群がり、卵を大量に産み付けます。
卵から孵った虫が、ウジ虫です。ハエの卵は、早ければ半日に孵化することから、孤独死の遺体にはすぐにウジ虫が発生するのです。
事件現場におけるウジ虫の発生要因
事件現場は、警察や捜査当局によって犯行現場が保護されるため、清掃開始が遅れることがあります。この期間中に遺体の腐敗が進むことで、ウジ虫の繁殖が起こります。
そのため、事件が解決されても、事件現場の清掃は専門的な技術が必要となり、特にウジ虫の駆除に対処するためには特殊清掃が必要です。
自殺現場におけるウジ虫の発生要因
自殺現場などでウジ虫が発生する要因は複数あります。まず、自殺者が一人でいた場合、発見までに時間がかかることから、遺体が数日間放置され、遺体の腐敗が進むことでウジ虫が発生します。
また、自殺者が密室で亡くなった場合、通気が不十分であるため、腐敗が早まることも要因です。
さらに、自殺の方法によっては、遺体や周辺の環境に血液や体液が拡散することもあり、それらの液体がウジ虫の増殖を助長します。
ウジ虫が発生している現場の特殊清掃の必要性
もし現場にウジ虫が発生していたら、ご自身で清掃をせず、特殊清掃業者に依頼してください。ウジ虫が発生している現場では、一般的な清掃だけでは解決しづらい問題も多くあります。
特殊清掃が必要となる理由の一つは、ウジ虫発生の現場には感染症の危険があるからです。
遺体や腐敗物の周囲に発生したウジ虫によって、感染症が拡散する可能性があります。
また、経験の浅い方による不完全な清掃作業では再び臭いが発生し、ハエが戻ってきてしまいます。
そして、遺体やその周辺でウジ虫が繁殖すると、強烈な腐敗臭が発生します。市販の消臭剤などで消せる臭いではなく、いったん臭いがなくなったと思っても、数日後に臭いが戻ることも少なくありません。
その腐敗臭を消すには、経験を積んだ特殊清掃業者にしかできないと言えるでしょう。
もう一つ、ご家族や親しかった方のご遺体のあった現場を清掃しなければならないという精神的な苦痛も想像を超えるものがあります。
事件や自殺現場などでのウジ虫の発生は、関係者にとってトラウマとなることがあります。業者による清掃によって、そのような負担を軽減し、被害者や関係者のストレスを減らすこともできるのです。
【特殊清掃】ウジ虫の駆除方法
ウジ虫やハエを駆除する際には、窓や換気扇などを閉めて、ハエやウジ虫を閉じ込め、外から侵入させないようにしておくことが基本です。ハエは遺体が腐敗する臭いを嗅ぎつけて、窓や換気扇の隙間から室内へ侵入します。
まずはこのハエの侵入を防ぐためにも、室内と外部を遮断することが大切です。
それでは、駆除の手順をご紹介します。
除菌・消毒
遺体除去後に、現場の除菌や消毒を行い、感染リスクを最小限に抑えます。
専用の除菌剤や消毒剤を現場に散布し、効率的に散布します。
家財の搬出・遺品整理
部屋の隅々まで清掃するため、クローゼットやタンス・冷蔵庫などの家財を搬出します。
その際、廃棄するものと遺品としてご家族にお渡しするものを確認します。
汚染箇所の特殊清掃
汚染箇所を集中的に清掃します。遺体のあった場所には、体液や血液が広がっているため、洗浄力の高い薬剤を使用し、徹底的に清掃を行います。
消臭
清掃が終了したら、消臭です。
オゾン発生器などを使い、臭いが完全に取れるまで、消臭作業を行います。
数日から一週間程度かかることがあります。
原状復帰工事
床下などに染み込んだ血液や体液を取り除くためには、原状復帰工事が必要となります。
大家さんや管理会社様に状況を報告し、リフォームなどの工事を行います。
特殊清掃業者の選び方・注意点
では、数ある特殊清掃業者の中から、どのような業者を選んだら良いのでしょうか。特殊清掃業者の選び方には、ポイントが4つあります。
作業内容と料金
安い見積りは魅力的ですが、どのような作業をしてくれるのかも確認しましょう。中途半端な作業だけで安く見積もりをし、作業開始後に追加作業と称して高い請求をする業者もいます。また、特殊作業の現場はそれぞれ状況が異なります。現場に立ち会い、見積もりを作成している業者が安心です。
実績
特殊清掃作業は、その現場の状況に応じて作業手順や使用する薬剤などが異なります。新規参入の特殊清掃業者は経験が浅い場合があり、十分なウジ虫駆除ができない可能性があります。そのため、業者を選ぶ際には、ホームページなどで過去の実績や評価を確認することが重要です。
対応
特殊清掃現場では、悪臭や害虫が近隣にも拡散するリスクがあるため、できるだけ迅速な対応が求められます。そのため、本業のかたわらで害虫駆除を行うような特殊清掃業者の場合、初動から遅れがちです。その日のうちに見積もり対応をしてもらえる業者を選ぶことが重要です。
アフターフォロー
現場の状況によっては、特殊清掃だけでは原状回復ができず、リフォームなどの修復作業が必要となる場合があります。その際に、また業者探しから始めるのは大変です。特殊清掃業者のなかには、専門の建築業者やリフォーム業者と提携し、現場の状況に応じて必要な作業をしてくれる業者があります。
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ウジ虫が発生している現場は特殊清掃が必要
ウジ虫が発生してしまう原因、特殊清掃の必要性、清掃方法や清掃業者の選び方について解説しました。 一般的な清掃では原状回復が困難なこと、特殊清掃が必要なことがご理解いただけたと思います。 埼玉を中心とした関東圏で数多くの特殊清掃を手掛ける「タスカルハーツ」なら、お客様の立場に立って、迅速に原状回復を行います。お気軽にご相談ください。タスカルハーツの特殊清掃サービスのご案内はこちら