しかし、特殊清掃の件数は、高齢化、一人暮らし世帯の増加、地域社会の希薄化などさまざま要因によって、年々驚くほどのスピードで増えています。
この記事では「特殊清掃とは何か?」をテーマに特殊清掃の作業内容や依頼するべき現場について紹介し、費用や業者を選ぶ際のポイントなども解説しています。
「特殊清掃とは何?」「特殊清掃はどのような時に依頼する?」といった疑問を抱えている方はぜひご覧ください。
特殊清掃とは?
特殊清掃とは、単に部屋をきれいにするという日常的な作業ではなく、特定の困難な状況や場所での清掃を要求される専門的な領域のことを指す言葉です。通常の家庭やオフィスでの清掃とは全く異なる特殊清掃は、死体が放置された現場や犯罪の後の清掃、火災によって被害を受けた場所など、一般的な清掃業者が手を出しにくい難解な状況下での作業が求められます。これらの特殊な清掃現場は、感染症を拡大させる可能性や、健康を害する有害物質の存在、さらには耐え難い臭いなど、多くのリスクを伴います。そのため、特殊清掃の作業を行う際には、それらの問題を適切に対処するための専門的な知識と技術が必要とされ、さらには特殊な装備や道具も要求されます。
このような背景から、特殊清掃の業務を担当するスタッフは、高度な訓練を受けていたり資格を持っていたりするのが一般的であり、専門的なスキルと知識を駆使して、様々な清掃課題を効果的かつ安全に解決するのです。
特殊清掃を依頼するべき現場
では、具体的にどのような現場で、特殊清掃の依頼が必要でしょうか。ここでは代表的な現場を3つ紹介します。
孤独死現場
孤独死現場とは、一人暮らしの人が亡くなって発見まで長時間かかってしまった現場のことです。孤独死現場では、遺体が長い間放置された結果、血液や体液、尿などが周囲に広がり、衛生上の問題を引き起こしています。
特殊清掃では、これらの汚染物質を適切に除去し、清潔な状態に戻します。また、遺体の腐敗により、孤独死現場は非常に不快な悪臭を放っているケースが多いです。
そのため、悪臭の除去と空間の消臭をおこなう必要があります。そして、時間が経過して腐敗した遺体には、ハエがたかりゴキブリが集まってきます。ネズミなどもいる可能性があり、感染症のリスクが高いです。
また亡くなっている方が病気にかかっていた場合、血液や体液を介して感染が広がる可能性があります。
特殊清掃時には、感染症のリスクを把握した上で、対応する必要もあります。
事件・事故現場
殺人事件や自殺、火災などの現場でも、特殊清掃が必要となります。殺人事件や自殺の場合、床一面が血だらけだったり、壁や天井にまで血しぶきが飛び散っていたりすることもあります。
これらの現場では、体液、血液、組織の残留物、有害物質、細菌、ウイルスなどが存在する可能性が高いです。
火災現場においても、有害物質が発生し部屋に充満している可能性があります。
また、火災による焦げ臭などの除去には専門的な薬剤や機材が必要です。
これらの要因が放置されると、衛生上のリスクが発生し、感染病の拡散や健康問題が懸念されます。
ゴミ屋敷
ゴミ屋敷とは、大量の物品やゴミ、不要な物を長期間にわたって蓄積し、整理や処分がほとんど行われていない家のことです。生ゴミや弁当の食べ残し、腐ったペットボトルの液体などのゴミが大量に蓄積していることが多いため、とても不衛生な状況です。
そのため、ハエやゴキブリ、ネズミなどの害虫・害獣が、餌を求めて集まってきます。
感染症の危険がある害虫・害獣も多いため、除菌作業が必要です。また、ゴミの悪臭が部屋に残ってしまうため、消臭・脱臭作業も必要となります。
特殊清掃の費用相場について
特殊清掃の費用は、さまざまな要因に左右されるため、一概に相場を示すことはできません。たとえば、ゴミ屋敷、犯罪現場、孤独死現場、火災現場など、清掃が必要な場所の種類や汚れの程度によって費用は大きく異なります。
そして、特殊清掃が必要なエリアの広さや規模も費用に影響を与えます。広いエリアを清掃する場合、より多くの作業時間と労力が必要です。
また、清掃における廃棄物の種類や量も費用に影響します。有害廃棄物や危険物質の除去が必要な場合、その処理には追加の費用がかかります。
一般的な相場がないからこそ、相見積もりで金額を比較をし、作業内容を確認することが大切になるのです。
特殊清掃業者を選ぶ際のポイント
特殊清掃の需要の増加に伴い、新規参入する業者も増えています。そのため、どの特殊清掃業者に依頼すればいいのか、迷ってしまうことでしょう。
ここでは特殊清掃業者を選ぶ際のポイントや注意点を解説します。
対応エリア
特殊清掃業者を選ぶ際には、業者の対応エリアを確認しましょう。対象エリアの業者の場合、その日のうちに駆けつけてくれるなど、機動的な対応が期待できます。
また、廃棄物処理の方法は自治体により異なるため、対象エリアの法規に熟知した業者に依頼するのが安心です。
エリア外の業者に依頼した場合、移動の時間を含めた労働時間が増えるため、割増料金を請求される可能性があるので注意が必要です。
また、高速代やガソリン代が加算されたり、宿泊費を請求されたりすることもあります。
料金・費用
特殊清掃業者を選ぶ際には、契約前に料金・費用を明確にしておきましょう。まず、相見積もりを取り、料金を比較することが大切です。料金も、安ければ良いわけではありません。必要な作業内容に見合った料金なのか、確認が必要です。
価格だけ見るのではなく、どのような作業をどこまでやってくれるのかを確認しましょう。不明な点を質問した際に、気持ちよくはっきりと答えてくれる業者さんだと安心ですね。
特殊清掃の現場は、二つとして同じ状況はありません。
かならず、現場に立ち会って見積もりを作成する業者に依頼しましょう。
業者によっては、電話だけで安い料金で契約を取り、作業当日になって「必要な作業が増えた」「こんなにひどいと思わなかった」などと理由をつけ、高額な請求書を送りつける業者もいます。現場を確認せず見積もりを作成する業者は要注意です。
作業実績
特殊清掃の作業実績も重要な部分です。特殊清掃の現場は、毎回条件が異なるため、その都度使用する薬剤や機材、作業手順などを考える必要があります。
効率的な作業をおこなうには、薬剤や機材などの知識、作業スキル、ノウハウなどがとても大切になります。
実績の少ない業者の場合、表面的な清掃しかできず、臭い戻りなどのトラブルになるケースも少なくありません。
ホームページやSNSで作業実績を掲載している業者が多いので、それらの情報を参考にしましょう。
特殊清掃を依頼するなら
ここまで、特殊清掃とは何か、どのような作業なのか、特殊清掃を依頼する理由や費用感、選ぶ際のポイントについてまとめました。特殊清掃の依頼を検討している場合には、埼玉県を中心とした関東圏で対応可能なタスカルハーツにご相談ください。
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