遺品整理士として。
少し前に、遺品整理士認定協会からポスターが届きました。うちの倉庫は外観で遺品整理やってるとか、清掃の会社などの看板をつけていないため、少しばかりの会社の概要をポスターとして貼っているのですね。今回、新しいのが届いたのでキチンと張ってみました。
これからまた、気持ちを引き締めて頑張らなきゃな。
少し前に、ご遺族のおばぁちゃんに頼まれてたお写真や、亡くなった故人の方の遺品、お写真、大切であろう物などを、お渡しにお住まいまで行ってきた時の、私なりの後悔があります。毎回、なにかにつけて、もっとこうしていれば良かった。
これをやってあげれば良かった。こんな言葉を投げかけてあげれば良かったとか、言葉がスラスラ出てこなくなってしまった。とか色々とあるのですが、今回は少し心が壊れそうな失敗でした。
おばぁちゃんは、涙を流して感謝してくれてたのですが、もっとたくさんの写真を持ってきてあげれば良かったと後悔してます。
孤独死で亡くなってしまって、匂いが紙類などは吸い付いてしまい、保管するのや、お渡しするのに抵抗があり、もし少しの菌がついていたり、残っていたりすると、おばぁちゃんだから、よくないかな。と思い、状態の悪い写真や普通の状態の少し悪い程度のものなどを、供養に出しました。当然一枚一枚確認がおばぁちゃんにできない状態でした。
そして残念ながら私は、亡くなられていた方のどの写真が、大切なお写真かを見極めることが出来ずに、判断する基準を特殊清掃だったために厳しくしていたのだと思います。
最後、遺品を渡したときに、おばぁちゃんは、それを渡した時に号泣して、何度も何度も何度も涙を流して、崩れ落ちていました。
亡くなられたかた(おばぁちゃんの弟さん)のお父様(少し前に亡くなられていた)の写真があったみたいで、それをみて、これお父ちゃん!大好きだったお父ちゃんの写真!
忘れてた。これを貰うまで、なんで忘れてしまっていたの!?。。
わたしのお父ちゃん!。
お父さんは、いつまでもやっぱりお父さんなんや。
遺品整理士として、人間として、おばぁちゃんに、そしてそのご先祖さまに頭があがりませんでした。
人の大事さは、時間を超える。
思い出はどんなものにも宿る。
そんなときに、遺品整理士認定協会のポスターが届いて、さらにもっと頑張ろうと思えることができました。
わたしは、母の声が聞きたくなりすぐに電話をかけました。
僕はもっと優しくなってやる。